近隣地域とは
対象地を含む、用途的に同一性がある土地を中心にまとまりがあり、鑑定評価上一つの範囲として把握する地域を近隣地域という。(不動産鑑定評価基準)
固定資産評価では、状況類似地域というが、この方が理解しやすい。(一般に、鑑定評価基準の用語や文章は非常に理解しにくいようだ。)
近隣地域は、
- 用途的に同一性がある。(用途的に混在した地域もあり、混在地域という。)
- 都市、農村などの大きな単位より小さい単位である。
- 対象地を含み、対象地の価格や価格形成要因が、直接に比較できる地域である。
具体的な範囲
近隣地域の範囲の取り方はいろいろで、広い範囲をとる人と、狭い範囲とる人がある。
最も狭くとれば、対象地だけで近隣地域の範囲となる。
相続税路線価の様に、道路に沿って近隣地域の範囲とする方法もあり、最も合理的であると思われる。
対象地の価格を求めるには、近隣地域の範囲を確定し、分析してその中の標準的な画地の価格を求め、、それを元に対象地と比較する。