(株)石上不動産鑑定・石上司法書士司法書士事務所は 不動産と法律の総合コンサルタントです。
メイン | 2007年08月 »

2007年07月 アーカイブ

Page :  1  |  2  |  3  |  4  |  5  |  6  |  7  |  8  |  9  | All pages

2007年07月11日

近隣地域

近隣地域とは

対象地を含む、用途的に同一性がある土地を中心にまとまりがあり、鑑定評価上一つの範囲として把握する地域を近隣地域という。(不動産鑑定評価基準)
固定資産評価では、状況類似地域というが、この方が理解しやすい。(一般に、鑑定評価基準の用語や文章は非常に理解しにくいようだ。) 近隣地域は、

  • 用途的に同一性がある。(用途的に混在した地域もあり、混在地域という。)
  • 都市、農村などの大きな単位より小さい単位である。
  • 対象地を含み、対象地の価格や価格形成要因が、直接に比較できる地域である。

具体的な範囲

近隣地域の範囲の取り方はいろいろで、広い範囲をとる人と、狭い範囲とる人がある。
最も狭くとれば、対象地だけで近隣地域の範囲となる。
相続税路線価の様に、道路に沿って近隣地域の範囲とする方法もあり、最も合理的であると思われる。

対象地の価格を求めるには、近隣地域の範囲を確定し、分析してその中の標準的な画地の価格を求め、、それを元に対象地と比較する。



2007年07月13日

正常価格

正常価格とは

正常価格とは、市場性を有する不動産について、現実の社会経済情勢の下で合理 的と考えられる条件を満たす市場で形成されるであろう市場価値を表示する適正な 価格をいう。
この場合において、現実の社会経済情勢の下で合理的と考えられる条件を満たす市場とは、以下の条件を満たす市場をいう。
  • 市場参加者が自由意思に基づいて市場に参加し、参入、退出が自由であること。
    なお、ここでいう市場参加者は、自己の利益を最大化するため次のような要件を満たすとともに、慎重かつ賢明に予測し、行動するものとする。
    • 売り急ぎ、買い進み等をもたらす特別な動機のないこと。
    • 対象不動産及び対象不動産が属する市場について取引を成立させるために必 要となる通常の知識や情報を得ていること。
    • 取引を成立させるために通常必要と認められる労力、費用を費やしているこ と。
    • 対象不動産の最有効使用を前提とした価値判断を行うこと。
    • 買主が通常の資金調達能力を有していること。
  • 取引形態が、市場参加者が制約されたり、売り急ぎ、買い進み等を誘引したり するような特別なものではないこと。
  • 対象不動産が相当の期間市場に公開されていること


限定価格

限定価格とは

限定価格とは、市場性を有する不動産について、不動産と取得する他の不動産と の併合又は不動産の一部を取得する際の分割等に基づき正常価格と同一の市場概念 の下において形成されるであろう市場価値と乖離することにより、市場が相対的に 限定される場合における取得部分の当該市場限定に基づく市場価値を適正に表示す る価格をいう。

限定価格を求める場合を例示すれば、次のとおりである。

  • 借地権者が底地の併合を目的とする売買に関連する場合
  • 隣接不動産の併合を目的とする売買に関連する場合
  • 経済合理性に反する不動産の分割を前提とする売買に関連する場合


コンテンツ・メニュー


Web検索

月別過去記事



Yahoo!メルマガ メルマガ登録はこちら!

トップページ > 2007年07月